あらゆる事柄を地球規模で考え、共同して解決の道を求める時代になりました。世界を見渡す広い視野と豊かな国際性を身につけた青少年の育成が強く求められています。
大切なことは、自分の考えだけに固執せず、異なる考え、異なる文化の人々と交流し、相互に認識し理解し合えることです。特に、感性豊かな青少年期に国際交流の体験をもち、自己改革と将来にわたる友情を育てる契機とすることが期待されます。
国際交流の場は、海外への派遣、受入れ事業はもちろんのこと、今日では国内に在住する人々との交流など多くの機会を求めることができます。そして、交流にあたっては、青少年自身だけでなく家族・地域ぐるみの理解・協力がより稔り豊かな成果を生み、地域に根づく活動につながります。このように地味ではあっても継続的な国際交流活動は、将来必ず多くの花を咲かせ実りを約束することでしょう。
私達は、ここに21世紀を担う、心豊かでたくましい青少年の育成をはかり、地域における社会教育・国際交流を全国的に推進し生涯学習社会を建設するため、昭和63(1988)年6月、文部大臣の許可を受けて財団法人国際青少年育成振興財団を設立しました。
青少年の社会教育事業への助成
海外との交流
訪問国における交流・学習・協力活動などを通じて互いの国情・文化の理解に努めます。また、わが国への招へい事業を積極的に進め、相互交流や他国間交流の機会を用意し、相互啓発と同時にわが国青少年の幅広い参画・交流活動を促します。
国内における交流
在日外国青年や外国人子弟との交流事業を積極的に援助し、国際交流の土壌を造り、種を蒔き、芽を育てます。
青少年指導者の交流
訪問国における青少年の現状や学校外での育成施策・事業等について意見交換や資料収集につとめるとともに、相互に交流事業の効果的プログラム開発の機会とします。
青少年の国際交流等に関する調査・研究および資料等の刊行
青少年の国際交流活動に役立てるため、各国を訪問して必要な調査・研究を行うとともに、その成果をまとめて刊行するなど、青少年・青少年団体をはじめ、広く生涯学習活動の推進に資するようつとめます。
青少年の国際交流事業の実施
青少年の健全育成を促進し、あわせて国際性の涵養を目指して地域で諸活動を実施している青少年団体の事業に対して助成を行います。
財団の運営および活動は、青少年関係団体等の代表、学界、産業界をはじめとする有識者により構成される理事会、評議員会、および運営委員会により行なわれます。
また、今後より一層の事業展開を図るため、財団の主旨にご賛同いただける方を賛助会員として広く募集します。個人会員一口年間1万円より、法人会員一口年間10万円よりとなっております。多くの皆様のご賛同、ご協力をお願いいたします。